斎場御嶽
安座間港から斎場御嶽まで約2キロ。
バスを待つ時間が惜しいので歩いてゆくことにしました。
しかし、港から幹線道路へ出るまでの急勾配が心臓を直撃! (持病あり)
この時ばかりは自分の選択を悔やみ、バックパックの重さを恨むのです(笑)
この日の南城市は快晴25℃。
12月といえども汗だくの夏日で脈拍が上がらないように、
一歩ずつ、一歩ずつ、と自分に言い聞かせ、やっとの思いで登りきり、
歩道を道なりに進みます。
すると、左手に道の駅が見えてきました。
斎場御嶽は右手に曲がれば到着のはず、そう、そのはずだったのですが……
入り口の手前の坂の上に立っていたおじさん(またおじさんっ)に
引き寄せられるようにその坂を登って行ったのです。
今でもなぜなのかわかりません!
おじさん「こっちは、違うよ。なぜ登ってきたの?」
私「自分でも、わかんないんだけどおじさんがここにいたから(笑)」
おじさん「どこから来たの?お名前は?」
私「ヤマグチから来たの、名前はテルミ」
おじさん「テルミちゃん、
過去と他人は変えられないけど、テルミちゃんと未来は変えられるんだからねっ」
私「そうだねっ…」
冒険の旅ってやっぱり自分探しなんだなぁ。お見通しなのかも。
おじさん「おじさんは三線を弾くんだよ」
と、そばに停めたタクシーの助手席に置かれた三線を見せてくれました。
おじさんはプロの三線弾きでもありタクシーの運転手さんでもあり、
今日はお客さんと待ち合わせのために坂の上で待ってるところだったのです。
最後に名刺をいただいて
「今度来るときは必ず連絡して!三線を聴かせてあげるからっ」
また会う約束をしてお礼を言って別れ、受付へ。
そこではまずはビデオで学習タイム !
聖地である斎場御嶽にまつわる神話や歴史、精神文化を学習します。
三庫理・サングーイ
その先には、三日間滞在した久高島を望むスポットがありました。
日曜日だということもあってかなりの賑わいでしたので
駆け足で拝所を見学して、
この旅は行く先々にガイドが現れるなぁ、なんて思いながら
斎場御嶽を後にすることにしました。
そして道の駅のカフェで昼食。
久高島を眺めながら大盛りのチャンプルー定食をいただいて
ほんとに大盛り。
幸せの架け橋を行ったり来たりしながら(嘘)
那覇へ向かうバスを待ちました。
つづく。