Open The Gate
ガイド氏「テルミーさん、仕事納めはいつですか?」
私「25日には解放されると思うよ」
ガイド氏「じゃぁ、そのあとに山、登りませんか?」
私「い〜よっ。行く行く〜っ」
当日、登山口に着いてみると、この三つの岳の三倉岳。
私「どれを登るの?」
ガイド氏「全部です」
私「えっまぢっ(汗)」
登り始めて、4合目ですでに「ここで帰るっ (笑)」だの「もうだめっ」だの言って、ガイド氏苦笑い。いやーしかし、辛抱強い人でよかった。
ここは5合目
7合目あたりまでは、脈を下げるため10分ごとに休憩しながら少しずつ進んでゆくと
いかに自分が、体に力を入れて呼吸をしているのかがわかって少しずつ脱力して歩くコツを掴んでいきました。それと、どうしても歩幅を大きくとってしまって、足に負担をかけてしまうことがわかったので小さい歩幅で、さささっと歩くと、あらフシギ!!
息も切れなくなりました。
それぞれの頂上までは、鎖場があり、鎖を掴んで、またぎ岩場に足をかけ、両腕で全体重を支え登っていきます。これは、本当に命がけの大人のアスレチック !!
一番右の朝日岳
真ん中の中岳
左の夕日岳、ちょー屁っ放り腰、膝がガクガク(笑)
振り返ってみると、その時々はきつくて、なかなか進めなくてガイド氏が設定した目標時間を1時間もオーバーしましたが本人からすると「あっという間」で夢を見ているようでした。下山して、温泉に浸かりながら、今回は、呼ばれた感もなく、ただただ必死に登らせていただいたという達成感のみにひたっていたのですが..
一夜明けて思うのですよ。今までのくだり、まるでアレみたいじゃないかと。歌うために培った呼吸筋の使い方やら、猪突猛進の生き急いでしまうアリエス的 (全ての人がそうではありません) 歩幅と速さは山登りには必要なかったんです。
アレ (人生) の長いスパンを考えると、これからはそういったクセみたいなものを手放して体の力を抜いた方が長く歩けるということ。小さい歩幅の方が確実で効率が良いということ。いや〜っ、これって神様からの私への教訓じゃぁありませんか!!
そして思い出すのが、これ
歌詞の最後の方に、こうあります。
"Come down from your fences, Open the gate"
フェンスから降りて来て、そのゲート(門)を開きな...
クリスマスは過ぎましたが初登山で三倉岳登山はよいギフトとなりました。
フェンスから降りて地に足をつけた後の生き方を山登りという形で、具体的に教わることができました。無事に下山できたことも、お人よしのガイド氏にも感謝。
いや〜っ、こんなことってあるのねぇ。
ねぇねぇ、サンタさん、
この登山で
この背中にもっとフィットする
ザックが
欲しくなりました
いつでも
いいですからっ
お手すきでお願いします(笑)
よいお年を!!