Please tell me 〜ようこそテルミーの小部屋へ〜

♪Singer, Song Writer, Vocal Coach 稲葉照美のBlog

森の歌

 

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春先から「森に行きたいなぁ」と思ってたことを、森林浴から帰ってきて

思い出しました。アルバムの中でも話してますが、いつもそうなんです。

「あれがしたい、これが欲しい」とか思ったこと自体を忘れた頃に

それが叶っている、ということがよくあります。

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この季節の森林浴は、風で舞う木漏れ日やホトトギスの歌声を満喫できますね。

奇しくも、「アナスタシア〜響きわたるシベリア杉〜」という本と出会って

気分的にはどっぷり森にひたっていたところでした。

森に住むアナスタシア、実在するのかなぁ。

妖精のような魔女のような宇宙人のような・・

私は今年、心臓の手術を受けて10年になります。

信じてもらえないですが(笑)呼吸器も機能していない部分があります。

最近はそんなにお酒を飲みたいとも思わなくなりました。

アナスタシアはこう言っています。

「いちばんの医者はあなた自身の身体。

身体は最初から、あなたがどのハーブをいつ使うべきかを、

食べたり呼吸したりする方法を知っているのと同じようによく知っている」

ここに出てくるハーブは食べ物に置き換えることができるかもしれませんね。

今回の森林浴は自分の身体が欲したものでしょう。

エナジーチャージが必要だと。

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今帰仁城

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那覇に着くと、ちょうどNAHAマラソンが終了したタイミングで

大勢のランナーが徒歩で移動しているところでした。

私もモノレールを使わずに、那覇市街の観光がてら宿までの道のりを

歩くことにしました。

 

一夜明けて、那覇は雨。沖縄旅行もこの日が最終日。

朝一番に宿にほど近いレンタカー屋さんで車を借り一路名護へ向かいます。

ナビ通りに順調に進んでいるつもりが、朝の渋滞で車線変更ができず

遠回りすることになるのですが、ここで全く予定になかった首里城へ向かって

走っているのが不思議でした。

そして、高速道路へ。

ここも順調に進んでいると思いきや、事故渋滞。

帰りの飛行機までに今日の目的は達成することができるのか!と焦りながら、

予定よりも大幅に遅れて名護に入りました。

ここでAちゃんと合流し、今帰仁城へ向かう車中で久高島で会ったおじさんの話

久高島 ③ - Please tell me 〜ようこそテルミーの小部屋へ〜

をすると、

「車だとそんなに時間かからないと思いますから、行ってみましょう」

ということになり、まずは古宇利島を目指すことにしました。

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古宇利大橋・古宇利島|橋から見る景色は本島屈指の絶景スポット

古宇利大橋は約2km。エメラルドグリーンの海を渡って行くのですが、

この日は生憎の曇り空。晴れていればどんなに輝いたことでしょう。

 

とりあえず、島を一周し、それらしいカフェを探すのですがピンとくるものが

ありません。一旦島を出て、今帰仁城へ向かうことにしました。

 

今帰仁城跡 世界遺産 公式サイト

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今帰仁城は、どうしても来たかった場所、この旅のメインと言っても過言では

ありません。穏やかな空気感。やはり来てよかった。

すぐにまた来たいと思いました。

城内には祠がありました。その側に立っておられるガイドさんから、

「いつもは開けてない祠を今日だけ特別に開けているのでどうぞ祈ってください」

と言われました。

私がヒアリングできずに???でいると、Aちゃんが通訳をしてくれたのですが

今沖縄の調子(状況・情勢)がよくないということで、沖縄がよくなるように

ここを訪れた人々の祈りが必要だということでした。

祠の中には石の香炉のようなものが三つあり、お線香をいただいてガイドさんに

言われた通り、一番右に供えお祈りをさせていただきました。

「いつもは、開けない祠をなぜ、今日開けてあったのかなぁ。

もしかして、私たちが行ったからかなぁ。」

なんて半ば冗談交じりに話しながら、

古宇利島に戻って昼食をとることにしました。

 

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古宇利大橋が見渡せる小高い丘にあるお店で

ポーク丼(ミニ沖縄そば、パパイアのお漬物つき)をオーダー。

これがとっても美味しくて、すごいボリューム!!  キャベツの下はまだまだお肉。

また食べたい!! 二人で黙々と完食しました。

ママさんおひとりでやってらしたので、もしかしたらここかもしれない! と

今でも、淡い期待を抱いているのですが。

 

お店からの眺め。

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そうこうしているうちにAちゃんとのお別れの時刻が迫って来ました。

次はマングローブの森の川下りをしましょう!! ということを約束して

また、那覇に向かって車を走らせるのでした。

 

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www.nantosyuzo.com

空港で搭乗を待つ間、思わず手に取ったのがこの1本です。

そして久高島のおばあのサータアンダギーをおつまみにしながら、

ちょっとおセンチな気分に浸って飲み干してしまいました。

しかし、このビールはうまかったなぁ(笑)

 

2016年の12月超初旬に決行した旅でしたが、行く先々で出会うガイドのような

おじさんやAちゃんからたくさんの愛をいただいて、

ハートにチャージできた旅でした。

三日目は久高島の宿をチェックアウトするまでの時間を浜で過ごしたのですが、

登ってゆく太陽光を浴びていると「あなたの心が晴れますように」と励まされて

いるような感覚に陥りました。

「あなたの心がいつも晴れていますように」

私はいつもそんなことをメッセージとして

持ち続けていかなければいけないような気がします。

数ヶ月経って、なぜこうしてこの旅のことを綴ろうとしたのかは謎ですが、

お付き合いいただきましてありがとうございました。

でも、この流れ、これで終わったわけではないのです。

 

とんでもない方向へ続くのです(笑)

 

 

 

 

斎場御嶽

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 琉球王国最高の聖地 世界文化遺産「斎場御嶽」

安座間港から斎場御嶽まで約2キロ。

バスを待つ時間が惜しいので歩いてゆくことにしました。

しかし、港から幹線道路へ出るまでの急勾配が心臓を直撃! (持病あり)

この時ばかりは自分の選択を悔やみ、バックパックの重さを恨むのです(笑)

この日の南城市は快晴25℃。

12月といえども汗だくの夏日で脈拍が上がらないように、

一歩ずつ、一歩ずつ、と自分に言い聞かせ、やっとの思いで登りきり、

歩道を道なりに進みます。

すると、左手に道の駅が見えてきました。

斎場御嶽は右手に曲がれば到着のはず、そう、そのはずだったのですが……

 

入り口の手前の坂の上に立っていたおじさん(またおじさんっ)に

引き寄せられるようにその坂を登って行ったのです。

今でもなぜなのかわかりません!

 

おじさん「こっちは、違うよ。なぜ登ってきたの?」

「自分でも、わかんないんだけどおじさんがここにいたから(笑)」

おじさん「どこから来たの?お名前は?」

「ヤマグチから来たの、名前はテルミ」

おじさん「テルミちゃん、

過去と他人は変えられないけど、テルミちゃんと未来は変えられるんだからねっ」

「そうだねっ…」

 

冒険の旅ってやっぱり自分探しなんだなぁ。お見通しなのかも。

 

おじさん「おじさんは三線を弾くんだよ」

 

と、そばに停めたタクシーの助手席に置かれた三線を見せてくれました。

おじさんはプロの三線弾きでもありタクシーの運転手さんでもあり、

今日はお客さんと待ち合わせのために坂の上で待ってるところだったのです。

 

最後に名刺をいただいて

今度来るときは必ず連絡して!三線を聴かせてあげるからっ

 

また会う約束をしてお礼を言って別れ、受付へ。

そこではまずはビデオで学習タイム !

聖地である斎場御嶽にまつわる神話や歴史、精神文化を学習します。

 

 

三庫理・サングーイ

 

 

その先には、三日間滞在した久高島を望むスポットがありました。

 

日曜日だということもあってかなりの賑わいでしたので

駆け足で拝所を見学して、

この旅は行く先々にガイドが現れるなぁ、なんて思いながら

斎場御嶽を後にすることにしました。

 

そして道の駅のカフェで昼食。

久高島を眺めながら大盛りのチャンプルー定食をいただいて

ほんとに大盛り。

 

幸せの架け橋を行ったり来たりしながら(嘘)

那覇へ向かうバスを待ちました。

 

 

 

 

つづく。

 

 

久高島 ④

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久高島 最終日

 

夜明け前に起きることができました。

空模様が怪しい。

しかし雨対策も考えず、静かにカベール岬へと自転車を走らせると

ぽつ、ぽつ、とやはり雨。

このまま大降りにならなければいいなぁと思いつつ

濡れながらガーッと気合を入れて走りました。

 

でもね、偶然かもしれないけど

着いた途端に雨が止んだのです。ほんとに偶然かもしれないけど・・

ほかにどなたもみえなくて、

ここで徐々に夜が明けてゆくのをひとりで迎えらるのも奇跡かなっなんて

思いながら、朝日を待っていました。(以下の画像は加工なしです)

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そして、空が明るくなって来たと同時に後頭部に光を感じたので振り返ると、

 

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虹のアーチが!!

思わずわぁ〜っと声をあげて、しばらく動けず動悸がしてました。

 

たくさんの観光客が滞在しているはずなのに、

たった一人でこんな美しい空を味わえるなんて。

これを見るために、ここに来たのかもしれない。

 

昨日のおじさんの言ったことは、

あながち間違ってないんじゃないかと思いました。

 

刻一刻と表情を変える空を思い出して、こうやってテキストを入力していても

ドキドキします。

 

宿に戻り、今となっては相当ロスな(本当に元気が出るかもの)

イラブーの佃煮をしっかりいただき

部屋の片付けと荷物の整理をしてさあ、お別れです。

 

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港から、高速船に乗り込み、さようなら またねっ

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次は世界遺産斎場御嶽へ。

 

 

つづく。

 

 

 

 

久高島 ③

カベール岬まで、今来た道を戻り一気に進みます。

ようやく本日の目的地にたどり着き

岬に足を踏み入れてみると

女性がおひとり、手帳を片手に静かに瞑想されていました。

邪魔しないように、そっと歩こう・・・

ここには、くぐると生まれ変われるという洞窟もあるのですが

あいにくの満潮でくぐれず。

撮影するのも忘れて「お腹すいたなぁ」と思いながら

荒れた海を眺めていたその時です。

突然、背後から声をかけられました。正午ちょうどのことでした。

 

おじさん「どこから来たの?」

「ヤマグチです。島の方ですか?」

おじさん「僕は、シコクアイランドから(笑)」

「あなたは、この島の宗教やこの島の人に呼ばれて来たんじゃない、

この島自体に呼ばれて来たんだよ」

「この島が男性性だとしたら、古宇利島という女性性の島があるから

行ってごらんなさい」

「そこでカフェをやっている女性に会うといいよ、彼女の霊力はすごいから」

「えええええ!!」

そう言うとおじさんはお連れのお寺の住職さんと去っていきました。

でも帰り道、このパーティを自転車で追い越し、食堂付近でも遭遇するのですが。

それにしても、お気楽な卒業旅行のはずが、神秘の岬でこんな風に

声をかけられるだなんてやっぱり呼ばれたのかな、なんて思いながら、

宿に自転車を置き、昼食を島の小さな食堂でとることにしました。

おばあ手作りのスパムカレーは、(残念ながら画像はありませんが)

汗をかいた体に染み入りました。

そこでは手作りのサーターアンダギーも売られていたので買い求めることに。

これは旅の最終日まで貴重な非常食となるのです(笑)  美味しかった !!

 

午後は、島の祭儀場を歩いてまわることにしました。

 

久高殿

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外間殿

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神の畑・ハンチャタイ

 

そして、ずーとつながっている海岸には、いくつか浜があるのですが

ちょっと休憩。

 

 

夕食は食堂でお刺身定食。

帰り道、今度は本当に島のおじさんに声をかけられました。

「昨日は、ここで島唄を歌ったりしてね、盛り上がったんだよ」

「いいなぁ・・」

月と金星(月の左斜め下)

 

明日は最終日、夜明け前に出てカベール岬で朝日を迎えようと

早めに休みました。

 

つづく。

 

 

 

 

久高島 ②

 

二日目 曇り

 

朝食の時間の少し前に食堂で新聞を読んでいると

猫の鳴き声がします。

ニャー、ニャー (こっちだよ! ) 」

顔をあげて窓の方を見てみると・・・

えええぇ〜!? 

「よく来たなっ」てな感じで覗かれてました (笑)

 

そうしているうちに、

朝食が運ばれて来ました。

トレーに用意された数種類の小鉢を取り、

ご飯とお味噌汁を装うのですが

ご飯のお供になんと

島特産のイラブー(ウミヘビ)の佃煮が!!

恐るおそるひと口食べると

しっかりした歯ごたえの佃煮です。

この元気の素をたくさんご飯にかけて

しっかりいただくことにしました。

 

その後、自転車の貸し出し時間の11時を待って

借りた自転車の番号は「7番

サドルを調節して、さあ、探検ヘ。

目指すは、カベール岬

女神アマミキヨが降り立った場所、竜宮神が鎮まる場所です。

 

地図を頼りに港から島の外周を右回りに進んでいきます。

イラブーがま

ヤグル川

フボー御嶽

トップにあげた道につながるロマンスロードは

残念ながら工事中でした。

無我夢中で自転車をこいでいくと

墓地の中を走っています。

地図にあるようなないような道です。

あれだけいた観光客の姿も見えません。

半ばLOSTの世界に迷いこんでしまったような

錯覚に陥ってしまいました。

道に迷ってしまったのか?

しばらくして昨日歩いて来た見覚えのある景色を目にして

道を間違えたのに気づくのです。

 

そこからカベール岬まで一直線。

気を取り直して再出発です!

 

つづく。

 

久高島 ①

 

旅に出よう!
どこに行こうか?
行き先を決めかねている時に、
イメージしたのは「島」でした。

 

じゃぁ、今まで一度も行ったことのなかった
南の島(沖縄)に行こう!
あっ、沖縄といえば、いただいた塩の島って
どこだっけ?

 

久高島だ。

 

調べてみると久高島は
神が宿ると言われるこんな島だったのです。

 

神の島「久高島」 世界の平和を祈り続けているノロ(祝女)とは? 琉球神話の始まりの島をご紹介! | スピリチュアル情報のトリニティ:女性向けスピリチュアルニュース、コンテンツを配信

 

せっかくだから久高島に2泊することにして
旅のしおりを作成し、手配諸々を一気に完了させました !!

(こんな時の瞬発力と機動力だけはすごいっ笑)

 

 

そして出発! 早朝から新幹線→地下鉄→

(残念ながらこの車両ではなく) 

 

飛行機→バス

 

 高速フェリー

 の行程で無事に16時ごろに港に到着。

 

 港では猫マップが‼︎

 

港から宿まで歩いたのですが
宿の手前にこんもりした小さな森の小道に吸い込まれるように入って行くと

 

女神アマミキヨが腰をかけた石が!!


そして宿に着くと、最初に歓迎してくれたこの子が

 

飛んできました。

 

 歓迎し過ぎ(笑)

 

旅の初日は、バスを待つ間にちょっと持病が出てしまい、

 

夕食を食堂の沖縄そばと手持ちのおやつで済ませ、

翌日の好天と自分の復調を願っておとなしく休むことにしました。

 

 


続きはまた。